ほうれい線・フェイスラインがすっきりしないのは「顎のこわばり」かも? 顔の深層筋ケアという考え方
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鏡を見るたびに、
・ほうれい線が前より目立ってきた気がする
・フェイスラインがぼやけて、輪郭がすっきりしない
・「疲れている?」と聞かれることが増えた
そんなモヤモヤを感じることはないでしょうか?
年齢による変化ももちろんありますが、実は「顎まわりのこわばり」や
「顔の深層筋(しんそうきん)」の状態も、表情の印象に関わっていると考えられています。
この記事では、
・ほうれい線・フェイスラインと「顎のこわばり」の関係
・顔の深層筋とは何かという、イメージでつかむ基礎知識
・セルフチェックのポイントと、日常でできる優しいケアの考え方
を、できるだけやさしい言葉でお伝えします。
※ここでご紹介する内容は、「病気を診断したり、治療するもの」ではなく、日々のセルフケアのヒントとして読んでみてくださいね。
■ ほうれい線・フェイスラインが「ぼんやり」して見えるときに起きていること
まずは、「見た目」で気になりやすいポイントから整理してみましょう。
【ほうれい線が気になるとき】
・笑っていないときも、口元の線が残っている
・写真に写ると、口まわりだけ影が濃く見える
【フェイスラインが気になるとき】
・あごから耳までのラインが、前ほどシャープに見えない
・下を向いたとき、フェイスラインの下にお肉が乗りやすい
【顔全体の印象】
・「眠そう」「疲れていそう」と言われる
・実際よりも気持ちが沈んで見られてしまう
こうした変化には、皮ふそのものだけでなく、
・表情筋【顔の表面近くの筋肉】
・深層筋【少し奥の、支えとして働く筋肉】
・顎まわりのこわばりや、首・肩の状態
など、いくつかの要素が重なっていると考えられています。
■ 「顎まわりのこわばり」が顔全体にひびきやすい理由
【顎まわりは“力が入りやすい場所”】
・食いしばりやかみしめ
・歯ぎしり
・人前で緊張しているとき
こうした場面では、無意識のうちに顎まわりの筋肉に力が入りやすくなります。
その状態が続くと、
・顎〜フェイスラインが硬く感じる
・口元やほおが、いつもより重たく感じる
といった感覚につながることがあります。
【顎まわりと“顔の奥の筋肉”のつながり】
顎まわりの筋肉は、単独で働いているわけではなく、
・こめかみ
・ほお
・首の前側
などの筋肉とも、立体的につながっています。
そのため、顎のこわばりが強くなると、
・ほおや口角が、上に動きにくくなる
・フェイスラインの下に、負担がたまりやすくなる
といった形で、顔全体の表情にも影響しやすくなると考えられています。
※ここでの説明は、あくまで一般的なイメージです。気になる症状がある場合は、医療機関での相談もご検討ください。
■ 顔の「深層筋(しんそうきん)」とは?イメージでつかむ基礎知識
専門的にはさまざまな筋肉の名前がありますが、ここでは「深層筋」を、難しく考えすぎずにイメージで捉えてみましょう。
【表面の筋肉と、奥の筋肉】
顔には大きく分けて、
・表情をつくる、皮ふに近い筋肉(表情筋)
・骨や土台を支えるような、少し深い筋肉(深層筋)
があります。
【深層筋のイメージ】
・建物でいう「骨組み」
・テントでいう「柱とロープ」
のような役割をイメージすると分かりやすいかもしれません。
表面の表情筋だけでなく、その奥にある深層筋のこわばりやバランスも、
・顔のボリューム感
・表情の“柔らかさ”
・フェイスラインの印象
に関わっている、と考えられています。
■ 簡単セルフチェック:顎・顔まわりのこわばりサイン
ご自宅でできる、簡単なセルフチェックの例を挙げてみます。
【チェック1:口を「い」の形にしたとき】
・鏡の前で、口を軽く「い」の形にしてみます。
・ほおや口角が、スムーズに横に広がりますか?
・片側だけ動きにくかったり、つっぱる感じはありませんか?
【チェック2:耳の前〜顎の付け根を触ったとき】
・耳の前〜顎の付け根あたりを、指の腹で優しく押しながら触れてみます。
・軽く触れてみた時、痛みや強い違和感がありませんか?
・凝り固まったコリコリした部分が、いつも同じ場所にありませんか?
【チェック3:フェイスラインのさわり心地】
・あご先から耳の下まで、フェイスラインを触れてみてください。
・左右で感触に大きな違いはありませんか?
・片側だけ重たく感じたり、むくみを感じたりしませんか?
どれか一つでも当てはまる場合、
『 顎回りや顔の奥の筋肉に、負担が溜まっているサイン』かもしれません。
■ 顔の深層筋ケアを考えるときの基本の考え方
深層筋という言葉だけ聞くと、特別なことをしなければいけないように感じるかもしれませんが、大切なのは次のような基本の考え方です。
【1)強く押しすぎない】
・「グイグイ押したほうが効きそう」と思いがちですが、深いところまで無理に力を入れようとすると、かえって負担になることもあります。
・「気持ちいい」と感じられる強さを目安にしましょう。
【2)ピンポイントではなく全体を触れる】
・点で強く押すよりも、手のひらや指の腹で広く触れる方が、深いところまで届きやすいイメージです。
・顎だけでなく、耳まわり・ほお・こめかみ・首など、繫がっている部分も一緒に触れて優しく流してあげましょう。
【3)呼吸とセットにする】
・息を止めて力を入れるのではなく、「ふー」と息を吐きながらケアすることで、全身の力も抜けやすくなります。
■ 深層筋ケアにクリームを取り入れる理由
顔や顎まわりを手でなじませる時、肌が乾いていると摩擦が起こりやすく、負担になりやすくなります。
【クリームを使うメリット】
・すべりがよくなることで摩擦が減り、肌に優しい
・手の動きがスムーズになって、包み込むようにふれやすい
・「香りがリラックスの合図」になり習慣づくりにもつながる
深層筋ケアを日常の中に取り入れるときは、「自分が心地よく続けられるテクスチャと香り」のアイテムを選ぶことも、大切なポイントです。
弊社では、顔だけではなく、顎回りやフェイスラインの深層筋ケアに着目して、フェイスクリーム「VERTU EXCIA INEDIT CREAM」を開発しました。
・耳まわり〜ほお〜フェイスラインにも肌馴染みの良いテクスチャ
・一日の終わりのセルフケアに使いやすい世界観
を大切にしています。
※医薬品ではなく、日々のマッサージやスキンケアの一部としてご使用ください。
■ かんたん深層筋ケアの流れ(イメージ)
ここでは、深層筋ケアをイメージしやすくするための、やさしいセルフケアの一例をご紹介します。
【ステップ1:耳の前〜顎の付け根をゆるめる】
・少量のクリームを手にとり、耳の前〜顎の付け根あたりになじませます。
・指の腹で、小さな円を描くように優しく動かします。
・「押す」というより、「ゆらす・さする」イメージで。
【ステップ2:フェイスラインを耳のほうへ流す】
・あご先から耳の下まで、フェイスラインに沿って引き上げながらなじませます。
・左右それぞれ、数回ずつ往復します。
【ステップ3:ほお〜こめかみを、上方向にサポートするようになじませる】
・ほお骨の少し下からこめかみ方向へ、優しく滑らせるように引き上げます。
・肌をこすりすぎないように、軽いタッチで行いましょう。
どのステップも、「痛気持ちいい」より一歩手前の優しさで十分です。短い時間でも、「気持ちいい」「ほっとする」と感じられれば、それがいちばんの目安になります。
■ セルフケアだけに頼らず、医療機関に相談してほしいサイン
次のような症状がある場合には、セルフケアだけに頼らず、早めに歯科・口腔外科・皮膚科などの医療機関に相談することをおすすめします。
・口を開けるときに強い痛みがある
・顎の音や引っかかりが続き、不安が大きい
・顔や顎にしびれ、感覚の異常がある
・見た目の変化に加えて、痛みや機能の不調が気になる
この記事の内容は、そうした診断や治療の代わりになるものではなく、あくまで「日々のセルフケアの考え方」の一つとしてご利用ください。
■ まとめ:ほうれい線・フェイスラインケアを“頑張りすぎない”ために
最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
・ほうれい線やフェイスラインの印象には、皮ふだけでなく「顎まわりのこわばり」や「顔の深層筋」の状態も関わっていると考えられている。
・深層筋ケアのポイントは、「強く押す」のではなく「手のひらや指の腹で広く触れる」こと。
・セルフケア用のクリームを決めておくと、摩擦を減らしながら、毎日の習慣として続けやすくなる。
・不安が大きい症状がある場合は、セルフケアだけに頼らず医療機関に相談することが大切。
見た目の変化に不安を感じるとき、つい「がんばって何とかしなくては」と思い詰めてしまうことがあります。
そんなときこそ、
・今日も一日、顔や顎まわりはよく働いてくれた
・少しの時間でも、自分をいたわるケアをしてあげよう
と、自分に声をかけてあげる時間が、深層筋ケアの第一歩になるのかもしれません。
この記事が、そんな時間づくりのヒントになれば嬉しく思います。